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2005-10-03

『ラインの虜囚』 17:09

076(小説) 田中芳樹『ラインの虜囚』(講談社ミステリーランド

これは楽しい冒険譚!でもどこがミステリ?と思いきや、最終章で意外な真相が。おお、なるほど〜。子どもの頃『鉄仮面』も『巌窟王(=モンテ・クリスト伯)』もわくわく読んだことを思い出した。

『神様ゲーム』 17:09

075(小説) 麻耶雄嵩『神様ゲーム』(講談社ミステリーランド

麻耶さんがこんなに“書ける”方だったとは、正直びっくり。今まで読んだミステリーランド(小野・殊能・太田・竹本・西澤・倉知・麻耶)の中で、描かれている少年の心理や言動が現実の彼らと最も近いと感じたのは、殊能作品と本作が双璧。内容のダークさがとかく話題になっていて、たしかにダークだし、このラストは子どもに分かるかいな(実は私も分からなくて、ネットであちこちの感想を読みあさってようやく理解(笑))と思ったけど、子どもの視点を見事に再現した語り口は、もっと評価されてしかるべきでは。

子ども向けの物語でも著者のカラーを突き通した点、本格ミステリのテクニックを惜し気もなく注ぎ込んだ点も私は買うぞ。原マスミさんの挿絵もベストマッチ。

『かたみ歌』 17:09

074(小説) 朱川湊人『かたみ歌』(新潮社

「ま、いつものノスタルジックなホラーファンタジー路線なんだろうな」「最近鬼のように各小説誌に書いていらっしゃるから、そう毎回毎回ハイレベルを期待したら悪いよな」と、軽〜い気持ちで読み始めたら、とんでもなかった。登場する世相や音楽を(リアルタイムではないにせよ)ぎりぎり知っている世代なので、物語に入り込みやすかったせいもあるだろうが、そうした小道具がなくても(つまり当時を知らない若い人でも)充分に楽しめると思う。淀みない美しい日本語にも惚れ惚れ。

舞台は各話共通しているのだが、それ以外にも人物、小道具が微妙にリンクしているのが上手いなあ。泣けたのが「夏の落し文」「栞の恋」。前者はホラーとしても出色。「朱鷺色の兆」は、語り手が何故あんな長話を始めたかを深読みすると、ゾッとした。

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