Hatena::Groupbook100

読んだり読まなかったり

     100冊読書 Ayalist版  年間100冊目指して、本の感想
       Home → 綾辻行人データベースAyalist(情報配達人:mihoro)
       読書記録(2000年〜現在) → 読書記録〈作家別索引〉

2005-10-03

『かたみ歌』 17:09

074(小説) 朱川湊人『かたみ歌』(新潮社

「ま、いつものノスタルジックなホラーファンタジー路線なんだろうな」「最近鬼のように各小説誌に書いていらっしゃるから、そう毎回毎回ハイレベルを期待したら悪いよな」と、軽〜い気持ちで読み始めたら、とんでもなかった。登場する世相や音楽を(リアルタイムではないにせよ)ぎりぎり知っている世代なので、物語に入り込みやすかったせいもあるだろうが、そうした小道具がなくても(つまり当時を知らない若い人でも)充分に楽しめると思う。淀みない美しい日本語にも惚れ惚れ。

舞台は各話共通しているのだが、それ以外にも人物、小道具が微妙にリンクしているのが上手いなあ。泣けたのが「夏の落し文」「栞の恋」。前者はホラーとしても出色。「朱鷺色の兆」は、語り手が何故あんな長話を始めたかを深読みすると、ゾッとした。

トラックバック - http://book100.g.hatena.ne.jp/ayalist/20051003
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 |