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2006-05-16

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 なんてね。こんな場末の落書きまでご愛顧いただきありがとうございます。お体の調子が悪いようですが、無理なさらずゆっくり養生してください。私事ですが、こっちも声帯炎で喉だけが調子悪かったり。お互い気をつけましょう。蛇足ですが、商売の方は「パソコンに入力した文字列を大画面に表示する」というやり方でトーキー授業などやっていたり。これはこれで面白かったり(笑)。

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ここからはじまる倫理

ここからはじまる倫理

 倫理学の入門教科書として書かれた本の翻訳。普通、倫理学の授業といえば、次のようなもっともらしい問題が捏造される。「救命ボートには1人しか乗れない。しかし、今、沈みそうな船の上には2人の人間がいる。どちらが助かるべきか?」、いわゆる救命艇問題。こういう究極の選択状況を捏造した上で「両方助けられないか?」とすがるような対案の一つ一つを「それも不可能なんです」と突っぱねる。そして現実の状況の厳しさを教える。こんな展開だ。

 この本は違う。第3章のタイトルはこうだ。「創造的に問題を解決する」。現実に問題に直面するとき、私たちは問いを作り上げている状況全体に視野を広げ、問いそのものを解消できないか考えなければならない、そういうことを当然のように書いているのだ。これは、実に、ごくごく当たり前の発想である。しかし、この当たり前の発想を「倫理学の教科書」にきちんと描き込んでいる、というところがスゴイのである。この無邪気とも素朴とも揶揄されかねない楽観主義と、ただただテクニカルに思考を縛りつけようとする「現実」主義、どちらが現実に役立つだろうか。答えは明らかだ*1

 非常にコンパクトで、昨日の通勤の往復時間+αで読みきれた。その軽さとは対照的に、内容は実にしっかり練られている。自分も来年教科書に使おうかと真面目に思う。

*1:訳者の野矢茂樹もあとがきの中でほとんど同じことに驚いている。ただ、僕が驚いたのは、野矢が<この本を読むまでは、自分でもそういう授業(=救命艇問題のような)をおそらくやっただろう>と述べていること。この点は、野矢にとっては「新しい発見」だったのだ。実はこのこと自体、驚くに値すると僕は思う。

t_keit_kei2006/05/17 00:34うわ、バレてしまいましたか!実はこちらもずっと読んでいました。
僕の体の方は、なんとか復調してきています。仕事もあるし、t-hirosakaさんが「治ったら快気祝い」とおっしゃってくださっているしで、いつまでも倒れてはいられないな、と(笑) mojimojiさんも無理はなさらず、どうかお大事に。

mojimojimojimoji2006/05/17 00:43ご心配なく。絶対我慢しない人なので、無理はしません(自慢にならない)。快気祝いに合うかは分からないけど、僕もときどき東京行くので、いつかお会いできるといいですね。お体お大事に。