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2013-04-20

[][] 「紫式部の欲望」(はてな年間100冊読書クラブ 19/100)  「紫式部の欲望」(はてな年間100冊読書クラブ 19/100) - yukino77の読書日記~別館~ を含むブックマーク

紫式部の欲望

紫式部の欲望

日本古典文学を代表する作品である源氏物語」、

その「源氏物語」について、「物語を書きながら、

作者・紫式部には、こんな欲望を

抱いていたのではないか?」と想定して

書き進めている内容ですね。

なるほど、「女性作者ならではの視点かな」、

という感じがしますね(笑)

男性作者にとっては、このような女性の心理は、

まこと想像しづらい面がありますから‥(^^;)

現代まで通用する文学作品を書いた紫式部

女性に生まれたことを父に惜しまれた」

才女であったことは、よく知られています

その一方で、才女という点で

同じ時代ライバル存在であった清少納言

こっぴどく批判しているところなど、

そのプライドの高さや粘着性を、

うかがわせるところもあります

そんな紫式部にとって、「思うままにならず、

欲求不満を抱えながらの宮仕え」、

源氏物語」を書くことによって

宮仕えのストレス解消に繋がっていたのではないか

と著者は推測していますね‥(笑)

  • 欲望を物語内で実現するのなら、筆もはかどったことかな‥と(笑)

田舎者近江の君)やブス(末摘花)、

ボケばあさん(源尚侍)を笑う」という内容は、

宮中で沢山の女性女房など)と接する

教養を身につけた紫式部の、残酷な欲望でもある。

また、物語上では、彼女たちを登場させることによって、

近江の君に対する玉蔓といった、

正統派ヒロイン達の輝きがより一層増す」というところは、

頭の良い紫式部なら、意図していた可能性はありそうですね。

その他、「素敵な男性に連れ去られたい」

といった欲望を抱いていたのではないか

物語内で、紫の上や夕顔、浮舟などが連れ去られていますね。

もっと彼女達は、源氏浮気癖に常に心を悩ませた(笑)

紫の上を含め、物語内では不幸な末路をたどっていますが‥)

なるほど、「自分の欲望を物語上で実現させた」、

という実利面もあるのなら、執筆を進める紫式部も、

きっとはかどったことと思います‥(^^;)

2013-04-17

[][] 「阪神女房」(はてな年間100冊読書クラブ 18/100)  「阪神の女房」(はてな年間100冊読書クラブ 18/100) - yukino77の読書日記~別館~ を含むブックマーク

阪神の女房

阪神の女房

少し前まで、阪神タイガースの正捕手として活躍していた、

矢野燿大さんの自伝本ですね。入団時は

ドラフト1位指名」といった派手さは無かった

(=ずば抜けた才能は無かった)矢野さんが、

阪神タイガースの名捕手として上り詰めた

その過程が描かれています

矢野さんは、いわゆる「スーパースター」ではなかったため、

比較謙虚に実直に取り組む様子が描かれています

阪神ファンだけではなく、その他のチームのファンや

野球に関心の無い方でも、興味深く読むことが

出来るのではないでしょうか。

矢野さんは、兄の影響で野球をはじめ、

才能と練習によって頭角を現したものの、

学生時代は「ずば抜けた存在」となるまでには至らなかったそうです。

高校進学時には、スポーツ推薦ではなく一般受験

滑り止めと予定していた高校に落ち

(これをばねにして猛勉強し、本命桜宮高校合格

大学進学時には、東洋大学のセレクションに落ちたりしていますね。

挫折を経て、心が強くなった」と回想しています

まぁ、「高校受験失敗」も、滑り止めですから

本命の高校に受かってしまえば、尾は引かないと思うのですが、

矢野さんに与えた影響は大きかったそうですね。

東洋大学に落ちて、東北福祉大学に進学することになります

その東北福祉大では、高校時代の恩師が監督を務めていて、

東洋大学受験前に、矢野さんは恩師の誘いを

一度断ってしまっていますね。気まずさもありながらの

入学となった訳ですが、恩師の下で更に実力をUPさせて、

ドラフト会議で指名されるまでに至ったわけですから

結果的には東洋大学に落ちてむしろ良かった、

という感じですね。非常に珍しいケースですが、

同じ恩師との「二度の出会い」が、

矢野さんの運命を大きく変えた、という感じですね。

恩師も、高校の監督退任時に矢野さんにユニホームを渡すなど、

矢野さんの実力を見抜いていたようですから

  • そして、投手の良さをを引き出す「名捕手」に

最初入団した中日ドラゴンズでは、

実力・意識とも、正捕手中村武志さんを

超えることが出来ず、伸び悩んでいました。

しかし、阪神トレードされてからは、

ライバル捕手の加齢による衰え、といった状況も有利であり

捕手の座をつかむことに成功しましたね。

そして、捕手の大先輩でもある野村克也監督

薫陶も受けて、名捕手として、花開くことになります

矢野さんが、「ずば抜けた存在」ではなく、

地道に実力をつけてきたという過程

女房役」として、投手の良いところを引き出すところに

大きく寄与したのかな、と思います

まさに「阪神女房」ですね。

2013-04-14

[][] 「ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件」(はてな年間100冊読書クラブ 17/100)  「ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件」(はてな年間100冊読書クラブ 17/100) - yukino77の読書日記~別館~ を含むブックマーク

2011年に話題を集めた、ビジネス本の一冊ですね。

図書館で予約して、借りられるまでに

非常に長い時間がかかりました‥(^^;)

そんな「心待ちにした本」、確かに内容は読み易かったのですが、

特に目新しい内容も、無かったかなという感じです。

少々期待ハズレの心持ちさえ、抱いてしまいました‥

タイトル通り、成功する戦略は、「誰もが面白いと思える、

ストーリーとして、組み立てられている」というのが、

本書の要旨、というところでしょうか。

まぁ、その内容はもっともなところでは有りますね。

「売上・利益確保の至上命令を達成するために、

つじつまあわせのために無理矢理作り上げた」ような

当の社員でさえ「絶対無理」と思っているような

戦略成功するはずは無いですね。

「思わず人に話したくなるストーリー(=戦略)」というのは、

対象の戦略製品に、それだけ魅力があると

売り手側が確信している、ということになります

その製品の魅力が買い手側に伝わって、

結果的に製品が売れる、という段階に行き着くと思いますから

  • 初心者向けかも、中級者以降には物足りない内容かな‥と

経営戦略」について、初心者の方にとっては

非常に取っ付き易い、解りやすい本かと思います

ただ、その手の本を何冊も読んで

学習を深めてきた中級者以降になると、

例えば、本書に「ストーリーとしての競争戦略」が

成功した事例として取り上げられている

パソコンの「デル」や「サウスウエスト航空」の戦略については、

どこかで触れたことがあるのではないでしょうか。

目新しさは感じられないかと思います

まぁ、日本企業の例として、ガリバーマブチモーター

取り上げられていて、これらの企業については

戦略関係の本では、事例として

まり見かけはしなかったかな、とも思いましたけど。

本書では、「優れた戦略の条件」として、

ストーリーを成していること」はもちろんのこと、

成功図を描いて、コンセプトとして落とし込む」

キラーパスを組み込む」といった内容の説明がありますね。

まり、「優れた発案、アイディア」だけではダメであり、

それをきっちりとした「ストーリー」(=一本の線)として

構築していくことが重要、ということでしょうか。

まぁ、考えてみれば当たり前のことではありますけど。

ストーリー」とは、「枠組み」という感じかな、と理解しました。

また、「一般的・普遍的な経営戦略論」として仕上がっているため、

ストーリー」の大元となる、

「「優れたアイディア・コンセプト」は、

どうやって生み出すべきか」」という内容については、

触れられてはいないですね‥。あくまでも、

「既に存在するアイディアを、成功路線に乗せる」ための、

シナリオストーリー)の組み立て方の解説、という感じです。

2013-04-11

[][] 「コンサルティングとは何か」(はてな年間100冊読書クラブ 16/100)  「コンサルティングとは何か」(はてな年間100冊読書クラブ 16/100) - yukino77の読書日記~別館~ を含むブックマーク

コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書)

コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書)

元・ボストンコンサルティング代表として著名な著者による、

コンサルタント」の歴史、及びその業務などについて語った本ですね。

仕事上でコンサルタントに何か業務を依頼すると、

高いコンサルタントフィーを要求されて、

コンサルタント、ボロ儲けだな」

と実感された人も多いかと思います(笑)

コンサルタントの「知っていること」に対してお金を払うのではなく、

コンサルタントに「考えてもらうこと」に対してお金を払う、

という著者の説明は、なるほど一理あるな、という感じですね。

コンサルタントの意義が、理解できたかなと思います

「考えてもらう」ため、コンサルタントには、

少し前に流行った「地頭の良さ」が求められるそうです。

また、問題を解決するためには、理想現実

「ズレ」をみつけて検証すること、

と解いているところも、なるほど一理あるなと思いました。

高給で就職人気も高いコンサルタントですが、

その分競争も厳しく、自らの限界を悟って

途中で辞めていくコンサルタントも多いそうですね。

高給とはいえ、楽ではないな、という感じですね。

本書は、上記のように「コンサルタント」について

理解が深まる箇所も多いのですが、

著者の尊大な態度が、鼻につく記述もまた多いですね。

まぁ、「朝まで生テレビ」などの著者の態度を見ていれば、

態度がでかい人だな、ということは容易に想像出来ますけど‥(笑)

自分意見を聞き入れた企業ホンダやユニチャーム)は

見事に成功したが、聞かなかった企業ダイエー)は没落した」

といった内容など、自慢傲慢が過ぎる、という感じもしますね。

また、現職(ドリームインキュベーター)の宣伝のような

記述が見られるのも、私利私欲に走っているという感じで

いかがなものかと思います

頭の良い方だな、という事は実感出来るのですが、

「お付き合いはしたくない、コンサルタントして

頼みたくは無いなぁ‥」と思ってしまますね(苦笑)

2013-04-06

[][] 「マンゴスチン恋人」(はてな年間100冊読書クラブ 15/100)  「マンゴスチンの恋人」(はてな年間100冊読書クラブ 15/100) - yukino77の読書日記~別館~ を含むブックマーク

マンゴスチンの恋人

マンゴスチンの恋人

高校生主人公の、4編のラブストーリーですね。

もっとも、4編とも普通ラブストーリーとは違って(笑)

レズビアンなど、「セクシャルマイノリティ恋愛」が

テーマに置かれていますね。また、4編は、

「ある編の主人公が、別の編では脇役になる」

といった感じで、登場人物は、各編によって

主従は入れ替わるものの、基本的に同じです。

そして、「最初の編での謎が、次編以降のストーリーで判別する」

など、推理小説的な「謎解きというか、伏線の設定と回収」が

全編に渡って織り込まれているところも、

なかなか面白い構成だと思いました。

テーマの「セクシャルマイノリティ」に

抵抗が無ければ、面白く読める小説かと思います

小学館文庫小説賞」受賞も、なるほど納得という感じですね。

  • 娘を持った親御さんが読むと、共学よりも女子高派になるかも(笑)

共学の高校が舞台のためか、

男女とも盛りがついている時期だから(笑)

登場人物は(基本的に)全員、

性に関しては開けっぴろげですね(笑)

私も共学の高校出身でしたけど、こんな雰囲気

全くといって良いほど無かったですね(笑)

もっとも、無かったのは「私と私の周りだけ」

に限られていたのかもしれませんが‥(^^;)

モテる男子にとっては楽園でしょうけど(笑)

共学の高校が、本書に登場するような雰囲気を持つようならば、

娘を持つ親御さんにとっては、通わせるのが怖くなりますね‥(^^;)

ヤリチン」なんて言葉が、平気で飛び交っていますから(笑)

「やっぱ女子高のほうが‥」という感じになりそうです。

登場人物としては、「男を寄せ付けない雰囲気のある生徒&先生」、

学校一の美少女」、「美少女の友人」などが登場しますね。

過去トラウマを抱えていたり、女癖の悪い恋人に悩んだり、

友達自分を比べてコンプレックスを抱えたりしている

彼女たちの恋愛模様が、描かれていますね。

4編のうちでは、「恋人の女癖に悩む美少女

冴えない男子との恋愛に落ちる」ストーリー

良かったと思いましたけど、男性読者ならではの感想

というところでしょうか‥(^^;)

「この美少女の友人」が主人公になる別の編では、

「友人」の、援交などその行動には

少し引いてしまうところがあるのですが、

美少女の友人を羨ましく思うも嫉妬して、

ブランド物などを買うために、援交に走る」

という動機には、悲しくもあり、

また共感できる感じも、してしまいましたね‥

美人イケメンに生まれなかった一人として(笑)

そんな感じで、「セクシャルマイノリティ」が

テーマ小説でしたけど、意外に共感を持って

読むことが出来たという感じですね。

2013-04-01

[][] 「「新型うつ」な人々」(はてな年間100冊読書クラブ 14/100)  「「新型うつ」な人々」(はてな年間100冊読書クラブ 14/100) - yukino77の読書日記~別館~ を含むブックマーク

「新型うつ」な人々 (日経プレミアシリーズ)

「新型うつ」な人々 (日経プレミアシリーズ)

最近会社蔓延している、「新型うつ」について、

産業カウンセラーとして実際に患者とのカウンセリング

あたっている著者が、実例を元に解説している本ですね。

事例は会社員としてのものが全てなので、

会社員(平社員上司含む)や人事部員向けの内容、

という感じでしょうか。「新型うつ」とは言えども、

いわゆる「最近の若者」だけに発生するものではなく、

四十代や五十代でも発症しているケースなどが

本書では報告されていますね。

上司や人事部員にとっては「新型うつへの対処方法」として、

一般社員にとっては、「新型うつにならないための予防」として、

役立つ内容に、仕上がっているのではないかと思います

また、実際にあまたの患者と関わった経験から

新型うつ」について、なりやすい傾向などの

分析もありますね。「自己愛が強い」、「適応障害

他者否定傾向が強い」など‥まぁ自分も、

見事にこの傾向に当てはまっているため(苦笑)、

新型うつ」になりやすタイプなのかな、

とも思ってしまったりもします‥

事実、なりかけたりもしていますけど‥(^^;)

こうして実例を見ていると、「新型うつ」への対処は、

一般のうつ病治療とは違い、薬ではなく、

患者さんのパーソナリティや心の持ち方を理解して、

適したカウンセリングに努めること」

が最大のポイントなのかな、という感じがしました。

組織への適応と、パーソナリティの問題」、

これを解決することが出来れば、

患者さんは自力で回復に向かうようですね。

そのようなところが、「病気ではあるような、

病気ではないような」心の問題

センシティブなところなのかな、とも思います

2013-03-29

[][] 「サービスホテルに学べ」(はてな年間100冊読書クラブ 13/100)  「サービスはホテルに学べ」(はてな年間100冊読書クラブ 13/100) - yukino77の読書日記~別館~ を含むブックマーク

サービスはホテルに学べ (光文社新書)

サービスはホテルに学べ (光文社新書)

ホテルの、(極上の)サービス」について、解説した本ですね。

私は、旅行は好きでよく出掛けますが、

泊まるのはどうしても、ビジネスホテルが中心になります

本書に出てくるような高級ホテルには、

まず泊まった経験がありません(笑)

本書に登場するサービスの事例では、

ホテルスタッフの「おもてなし」の心を中心とした努力

もちろんですが、サービスを受ける側のお客さんの反応も、

「究極のサービス」の進化に、

大きく貢献していることが理解出来ましたね。

お客さんの笑顔や感動が、ホテルスタッフにとって、

何よりの報酬になるのだな、と実感しました。

本書では、「日光金谷ホテル」や「パークハイアット東京」など、

様々な高級ホテルが登場しますね。

私が旅行の計画を立案する時には、宿泊料金が高過ぎて、

ハナから対象外になるのですが(笑)

熟練の料理人さん・職人さんの技、

スタッフによる、お客様の心を虜にする極上のサービス

なるほど、宿泊金も高くなる訳ですね‥(^^;)

「極上のサービスお金を払う」価値を見出すお客が、

こういったホテルターゲット顧客なのだな、と実感しました。

私のような、モノとして残るものしか

価値を見出せないような層は、

そもそもターゲット対象外なのだな、と‥(笑)

また、先代のスタッフから、「おもてなしの心」が

代々受け継がれることによってサービスレベルを高め、

「150年に渡る、日本ホテルサービス」が

成り立っているのだな、と改めて実感しました。

目標管理に追われ、日本職場では消えつつある

OJTがまさに実践されている職場、という感じですね。