aullyの読書日記 このページをアンテナに追加

2007-03-26親子読み

[](014)『国家の品格01:32

国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

実家に帰ったときに部屋にあって、父がいらないから持ってき、というので持ってきた。

藤原正彦ってあの八甲田山死の彷徨の人の息子、とはてなキーワードにもあったけど、私のほうには八甲田の方が『国家の品格』のパパかぁ、と。

今こそ我が国は野蛮な欧米国家に対して素晴らしい四季折々の景色にはぐくまれた豊かな情緒と武士道精神で世界に範を垂れるときである、という論旨。だいぶ曲げたけど。

なにを以って野蛮かって日本には2000年も前に素晴らしい文学(『源氏物語』とか)が生まれてたのに、欧米には近代まで小説らしいものが存在すらしてなかったから、とか。

その話は昔にも仏文の概論の講義で聞いて衝撃を受けたけど、そんなことで国の価値まで測れる気はしないなぁ。紫式部のように国家権力の中枢の保護下で執筆活動してた特殊な例で日本を測るのはどうかと思うんだ。国力の基準にはならないと思うの。ましてやそこと武士道とをナチュラルにつなげるのもどうかと。地理・文化・時代・性別・宗教の隔絶を無視してぺったんこにしたものを日本と読んで評価する事にはあまり意味がない気がするんだけどどうだろう。そんな均一にできてないと思うんだな、国って。

なんにしても祖国愛を強く感じる文章に悪い気はしなかった。だって、郷土愛とか愛校心とか、持っててとても気持ちのいいものだもの。それの延長に祖国への愛があるなら、祖国への愛に理由なんて最初からいらないんじゃないの、何でもいいよね、ほら、四季とか。武士道とか。という気はする。確かに。

[](015)『号泣する準備はできていた』 01:32

号泣する準備はできていた (新潮文庫)

号泣する準備はできていた (新潮文庫)

江國香織直木賞受賞作。

短編集はいいなぁ、やっぱり。

今回の主人公たちはどれもこれも江國香織の書く主人公だなぁという感じはするのにどれも新鮮に感じた。

そろそろエッセイ読みたいなぁ。

suppiesuppie2007/03/31 02:09おぉー「郷土愛は持ってて気持ちの良いもの」。なるほど!結構前に読んでいて妙に熱く納得してしまった本なんですが、「郷土愛は持ってて気持ちの良いもの」っていう答えがガッチリ府に落ちました。ありがとうございます。

aullyaully2007/04/01 13:22こんなコメント頂けるなんて読書日記書いてて良かったなぁ涙
どんだけ途中の論理が納得いかないものでも結論さえすっきり落ちてくるなら問題本にはなっても悪本にはならないよなぁ、というのが読後の実感です(^^;