aullyの読書日記 このページをアンテナに追加

2007-05-22女性史もいいけど

[](020)『平安朝の女と男―貴族と庶民の性と愛』 00:11

平安朝の女と男―貴族と庶民の性と愛 (中公新書)

平安朝の女と男―貴族と庶民の性と愛 (中公新書)

確か学生時代に「性器呼称の変容」という章タイトルに魅かれて買った気がする。どうもバカです。こんばんは。

服部早苗さんの本は以前『平安朝の母と子』を読んで印象的だったので、これで2冊目。いやぁしかし。

平安文学を学ぶ(学んだ)身としては必要不可欠な知識が詳細な分析の元に収載されているのでこの上なく勉強になるんだけど。なるんだけど…。なんかなぁ。ベクトルが、なぁ。

はっきり言って、女性学とかを専門にされる人って物言いバイアスがかかりすぎてると思う。バイアスがかかってると思う私の方こそバイアスがかかってるんだろうか。いわゆる男性中心社会価値観というバイアスが。男女は平等であるべき、なんて私はほとんど思わないので(だって平等ってことは責任も平等ってことでしょう。やなこった)、単婚の発展が女性の権利を阻害する風潮のはじまりだなんて思わないし思えない。否定するわけじゃないけど、そういう考えはないわぁとさめた気持ちになる。女性が性におおらかな時代が過去にあろうが、一転して女性の性に対して眉をひそめる時代が来ようが、それらの事象に女性の権利阻害の要素なんて読みとろうとなんかしないもん。できごとはできごとでそれに価値を与えるのは私じゃないもん。

こういうバイアスは苦手です。ただ、とても勉強になったのは確かなので(文学作品でしか普段触れる機会がないので、史料の分析集積による視点は貴重)平安文学をやる人は読んで損はないと思う。というか読むべき。