aullyの読書日記 このページをアンテナに追加

2007-06-11

[](025)『宴のあと23:01

卒論が終わったときに、執筆中周りの卒論テーマの内容が分からないのが寂しくて、「終わったらみんなの題材読みまくるぞー!!」と思って手始めに買ったのがこれだった。…卒論書いてから何ヶ月経ってるんだ。ちなみにこれを読み終わったので次は夏目さん読まないと。

政治と、熱情と、お金と、どす黒い人の心と。ぐるぐると黒い渦みたいなものの中に自らを没頭させていく女の話。

主人公のかづは美しい庭と芸術的な調度と広大な敷地を持つ料亭の女主で、初老にもかかわらず弾力ある肌を持ち、男顔負けの豪胆さを持っている魅力的な女性として描かれている。

そのかづが元大臣の妻となり、都知事戦を戦うことになる。その嵐のような戦いと、その後の財産を失い尽くした夫婦の生活。とか。

「火」に例えられるかづの行動には呆れるだけで理解はできないけど、情熱とか老いていく恐怖とか夫への思いとか、なんかそういうの。あんなに燃え盛るように前へ前へ進んでいけるくせに、くじけそうになるといつもぐしぐし泣くし。夫に怒られると「それじゃ無縁仏になる…」となんかピントのずれたショックを受けたりとか。

それにしても旦那が本当にかわいそうな話だわ。人物造形しっかり書いてある割にイマイチ最後まで不透明な印象だったしな。

さぁて、やっと4分の1。

宴のあと (新潮文庫)

宴のあと (新潮文庫)