aullyの読書日記 このページをアンテナに追加

2007-10-22ソフ開敗戦理由

[](003)『憑神

父が「これおもろかったから貸す」と貸してくれた本。

ソフ開勉強息抜きに読んでたら面白すぎてかじりついてしまった。面白い。やられた。作者見たら『椿山課長の七日間』の浅田次郎じゃないですか。父が面白いから読めなんて言うのはじめてじゃないですか。やられた。

貧しい武家の次男坊が貧しい中にも貧しくて、思わず神頼みしたら貧乏神が現れちゃいましたって話。

貧しいながらも頭の良さと武芸の達者さでいい婿話にありつけたと思ったら子どもができた途端種馬は厄介払いされてしまって、実家で夜鳴き蕎麦をたぐるところから話ははじまる。すると同世代の出世頭がご利益をこうむったという三囲稲荷の噂を聞いた夜に近所に三巡稲荷を見つけて、しかも「なにとぞよしなに」と手を合わせる。しかしそれが実は貧乏神の祠でしたっていう。しかも貧乏神が去った後も「三巡」、つまり3柱のわるーい神様が順繰りにやってきちゃう。貧乏神、疫病神、さらには死神…。神様とどうにかこうにか渡り合っていく中で主人公家族愛武士のあり様、自分が天に与えられた使命に気付いていく…という話。

幕末舞台で、物語中に大政奉還もしちゃうし、無血開城もしちゃう。そんな時代が大きく揺り動いている中でも物語がユーモラスに進んでいくのが本当に面白くて。お父さんにいい本紹介してもらったなぁ。

じゃんじゃん貸し出ししますんで読んで下さい。ほんとに。

憑神 (新潮文庫)

憑神 (新潮文庫)