aullyの読書日記 このページをアンテナに追加

2008-04-23

[](013)『性愛の日本中世』 22:24

田中貴子!!

田中貴子の本はタイトルがキャッチーすぎる。でも中身はちゃあんと学術本。国文の論文の定型にものすごく則った章もあったし。

こういう釣りタイトルを付けている著者自身にもやはり一般向けの本を書こうという志向があるそうで、にもかかわらず実際の読者は同業者ばかり、とあとがきで嘆いていた。そりゃあ中身は同業者向きだもん。どうしたって。一般読者に「妹の力」なんて解説なしで書いたって分かるわけないよね、常識的に考えて。確信犯。

別にタイトルのように日本中世の性愛について掘り下げる、というような本ではなく、稲荷信仰とか稚児とかの問題を『性愛』という観点を一切除かず*1に書いている、という論文短編集といった様相。バラエティ豊かでお得感ある本になってる。けどタイトルを見て「げへへ」と買うド変態元国文SEとかは「あれ?」と思ったりすることもあるかもしれない。

感想書かずに終わらすつもりが長々書いちゃった。そして感想じゃない。

性愛の日本中世 (ちくま学芸文庫)

性愛の日本中世 (ちくま学芸文庫)

*1:除くことなんてバイアスかけちゃうことに他ならないわけだから「一切除かない」ことなんか当たり前のことだと思うけど