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※たぶんネタバレすると思います。

2008-06-04

ビキニンジャ ドキッ1

| 23:20 | ビキニンジャ ドキッ1 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - ビキニンジャ ドキッ1 - extrameganeの読書記録 ビキニンジャ ドキッ1 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

なっとくいかない。描写も構成も。

13/30

地球平面委員会

| 20:41 | 地球平面委員会 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 地球平面委員会 - extrameganeの読書記録 地球平面委員会 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

みごとに浦賀作品。

地球平面委員会 (幻冬舎文庫)

地球平面委員会 (幻冬舎文庫)

12/30

闇の楽園

| 00:04 | 闇の楽園 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 闇の楽園 - extrameganeの読書記録 闇の楽園 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

狂ったように面白かった。ほんとバケモノ好きな、この人。力強くおすすめできる一冊。

闇の楽園 (新潮文庫)

闇の楽園 (新潮文庫)

11/30

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2008-06-03

九十九十九

| 23:57 | 九十九十九 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 九十九十九 - extrameganeの読書記録 九十九十九 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

批評的創作かと思いきや純粋な小説かと思いきや、やっぱり、みたいな。

有名作なのでこれ基準になってるとこあるから読めてよかった。

文庫で読んだか新書で読んだか忘れた。

九十九十九 (講談社文庫)

九十九十九 (講談社文庫)

10/30

ドッペルゲンガー宮

23:53 | ドッペルゲンガー宮 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - ドッペルゲンガー宮 - extrameganeの読書記録 ドッペルゲンガー宮 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

これ講談社ノベルズじゃなかったらどういう評価だったんだろうとか思いながら読んだ。

9/30

LOVE

| 23:47 | LOVE - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - LOVE - extrameganeの読書記録 LOVE - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

異なるレイヤーについて描き続ける人なのだな。思い出しただけでもいい気分になる。

人間の野性、野性は適当ではないかな、文化的でないところにある根源を刺激する、動物を通じて。

LOVE

LOVE

8/30

虎よ、虎よ!

| 23:43 | 虎よ、虎よ! - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 虎よ、虎よ! - extrameganeの読書記録 虎よ、虎よ! - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

これはおすすめされる理由がわかるわ。マスト。夢枕の源流って感じを受けました。

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

7/30

gift

| 23:29 | gift - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - gift - extrameganeの読書記録 gift - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

古川作品を読むとほかの何かよりよっぽど虐げられたものからの視点を得ることができる。意欲を維持するために読み返す気がする。

gift (集英社文庫)

gift (集英社文庫)

6/30

BODY AND SOUL

| 23:27 | BODY AND SOUL - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - BODY AND SOUL - extrameganeの読書記録 BODY AND SOUL - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

もちろん面白かった。

ボディ・アンド・ソウル

ボディ・アンド・ソウル

5/30

少女には向かない職業

| 23:20 | 少女には向かない職業 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 少女には向かない職業 - extrameganeの読書記録 少女には向かない職業 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

うまい。

でもいまんとここの作家の作品でいちばん印象に残ってるのは表紙が青いやつ。タイトル忘れた。ブルースカイとかなんとか。

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

4/30

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

| 23:18 | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない - extrameganeの読書記録 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

すごいんだけど荒くないので興奮しない。でもすごいうまい。ジュブナイル。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

3/30

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2008-04-30

13

| 10:58 | 13 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 13 - extrameganeの読書記録 13 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

熱を帯びたまま断続的に数か月かかって読んだ。

13 (角川文庫)

13 (角川文庫)

2/30

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2008-04-28

2008年前期

| 09:16 | 2008年前期 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 2008年前期 - extrameganeの読書記録 2008年前期 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

ぜんぜん読書できてない。

期日を設けずに、30冊をどのくらいで読み終わるか調べてみようと思っている。

SPEEDBOY!

| 09:13 | SPEEDBOY! - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - SPEEDBOY! - extrameganeの読書記録 SPEEDBOY! - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

目標を設定すると速く走れるっていうふうに書かれている行があって、まさにこの本は最後に犬と戦うことを設定して、そこに向かって書かれたのじゃないかなーと思うわけです。構成とか考えてしまうと衝動がスポイルされる。だから僕は走れない。とりあえず何も考えずに書き始めることが重要で、あとは野生動物の勘で「こういう章立てにすれば矛盾を吸収できる」とか。ショックアブソーバー完備。九十九十九で開発した。

四の五の言ってないでとりあえず書いてみりゃいいじゃんというのは、この人が再三再四言っていることで、この本ではそれが児童文学になっている。この本がポプラ社から出て、中学校の図書館に並べばいいのに。

BOX高いよなーとか思ったけどいま調べてみたらポプラ社もずいぶん高いのであった。

SPEEDBOY! (講談社BOX)

SPEEDBOY! (講談社BOX)

1/30

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2007-12-12

恋愛の解体と北区の滅亡

| 13:06 | 恋愛の解体と北区の滅亡 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 恋愛の解体と北区の滅亡 - extrameganeの読書記録 恋愛の解体と北区の滅亡 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

たいへんすばらしい本でした。世の中の小説が、みんなこんなのになればいい。表題作は、もうちょっとインテリ風味が少なくてもいいけど。

心を動かされたという点でいえば、収録されている短編『ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ』のほうが感動しました。

心が洗われるような読書体験でした。

「泣ける」と評価されるような小説みたいなハードカバー装丁で読む馬鹿らしさったら、あたまおかしい。おすすめ。あー、表紙の女が持ってるのはアレかー。

恋愛の解体と北区の滅亡

恋愛の解体と北区の滅亡

36/30


2008年の予定

| 12:54 | 2008年の予定 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 2008年の予定 - extrameganeの読書記録 2008年の予定 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

  • どんな本だろうが1冊読んだらカウント
    • ムックでも計上しちまうんだぜ
  • そのうえで100冊目標

というのはどうだろう。そんで100冊なら今年と変わらないペース。書籍の種類によって差別しないで済むので、心の安定のためによろしい。記録をつけているわけですからね、「これはつまらなかったからめんどくさいので書かなくていいや」っていうのをナシにしたいし。

あるいは半期ごとに区切ってもいいなあ。どっちがいいかなあ。

あんまり増えすぎると、今度は書く手間が足枷になって、更新が滞っちゃうんじゃないかという心配はある。そうならないようにするには、気を抜いた更新が必要だ。「思ったこと全部書ききらなくてもいい」「思い出したらあとで追記すればいい」「きっちりしない」などの点を心がけよう。

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2007-12-10

となり町戦争

| 14:02 | となり町戦争 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - となり町戦争 - extrameganeの読書記録 となり町戦争 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

文庫で読んだ。

突発的に神託があり、あとちかごろ会話中にこの書名が出てくることが何度かあったので、ブックオフで買ってきた。蛍光マーカーとボールペンで書き込みながら読んだ。

  • 読む前はプロットだけ知っていた
    • しかし冒頭を立ち読みした結果、急いで買うものではないと判断
    • いままで放置していた
  • 結論としては
    • 予想以上にはおもしろかった
    • その理由は、最終的に読者を連れて行く場所が、著者の中に用意されていて、それが思ったよりしっかりしていたから
      • 文庫版第5章p.172で、死者を介在して人々がつながっているっていうの、好きです
      • 文庫版第4章p.122で、「見えない戦争」を「感じる戦争」にするという会話なんか、すごくいい
      • とすると、序盤を立ち読みしたときの印象の弱さはなんだったんだろう
  • 序盤といえば、第1章がなければ、まるでライトノベルだなーと思った
    • 舞台設定と主人公の立ち位置からしたら、こういうふうに巻き込まれる以外はないかもしんないので
    • でもまあライトノベルを意識したんだろうなあ、売れるために
    • そしたら序盤も作為的にこうなっているんだろうなあという気はします
    • で、第3章くらいで、これライトノベルだろって確信が強まる
    • ライトノベル的だから悪いってこともないし、ライトノベル的であることが即ち文学的ではないということでもない
    • この本にとって、このとっつきやすさ、というか「とっつきやすそうな見かけ」が有利に働いたのではないかなーと思う
  • 終章の最後のほうに延々と、日常と戦争の関わりについて書かれている
    • ここで主人公が香西弟を越える
      • 変わらぬ日常を生きる決意表明とかあって、ぼくは好きだが
        • 説教臭いと感じる人も多かろう
          • ここを読んでから全体のバランスを見返すと
            • 戦争に反対している(していた)登場人物を戯画化できていないんだよなあ、というところが不満
              • ぼくの読み方が浅いのだろうか。以下、自分の読み方

人殺しとか戦争マニアの役を割り振られた登場人物は、しつこいくらい戯画化されていて、著者の中で抽象化できているように思うんだけど、香西弟は馬鹿にできてない。なんだろうこの腹立たしい感じは。もうちょっと残酷に死ぬとかすればいいのにね(←それをすると作中で死を直接描かないルールに反してしまうのでアレですが)。全員戯画化するか、全員戯画化しないか、どっちかだと思うんですよね。

いま気付いたんだけど、ひょっとしてゴミ焼却場っていうのがメタファーなのか。ちょっと残酷さが足りませんよ! 自分をゴミ扱いすることなんて、自虐でもなんでもないじゃないすか。火葬なんて普通だし。目玉とか飛び出させたほうがいいと思う。だってマニアの男の撮影してきた写真も死体袋でしょ? それじゃあ綺麗すぎるって。

もちろん、戦争を直接描かないっていう試み、その効果、すばらしいと思います。でも、だからといって、ナルシシズムであると読み解かれてしまう恐れがあるとしたら、残念だ。もったいない。もっといいことを言っているのに。

ぶっちゃけ、こういうふうに読んだらダメなんだけど、香西弟が作者の昔の姿、で、ラストの主人公が、作者の現在の姿であるっていうふうに勘繰れちゃうわけでして、昔の自分を殺して新しい自分に生まれ変わる、しかもそこには若干の自己犠牲フレーバーを加味してたりして。だったら、古い自分はもう、くっだらない死に方をするべきだと思うんです。バナナの皮ですべって死ぬべきだ。その戦いに意味があったことにするなんてかっこわるいよ。だって戦争だよ? 文庫書き下ろしパートで主任が香西弟らしき人物に言及するけど、これは「みんな同じ」っていう視点を出すことによって香西弟が特別扱いっぽいことを帳消しにする作用があるのかなあ。

箇条書きに戻ります。

  • 登場人物ごとに戦争に対する関わり方が異なる
  • 主人公はほかの人物から新たな視点を得て、変化するかと思いきや、見た目は変化していないが、まあ内面的にちょっと変化した
    • 最終的には香西弟の視点より、やや広い視点を持てた
    • 変わらないんだけど、でもいろいろと経験し、知ったうえで同じポジションを選択したという
    • しばしば主任が新しい視点を主人公にもたらす
      • 人殺しに対して麻痺してしまっている主任だが
        • しかし主任だけが戦争に対する感覚は麻痺しておらず正常っていうのがいいですね
    • 香西の視点はわからないまま、ミステリアスに進むが、最終的には主人公も理解できた
  • 文庫版書下ろしの別章で、新たにテーマが再起される
    • 終章の地の文で示された、戦争は見えないところにあるんだよテーマ
    • そして世界の見え方の違いの話なのだ
  • 表組みがたくさん入っており、新鮮でよい
  • 好みの問題だが、「コトバ」とか「コトノハと旋律」とかいう単語がたまに出てくるのが
    • 変な気分。なにその語彙。中二気取りか
  • 東京と言わずに「首都」と呼ぶなど、読者の存在する世界の日本国と同一ではないかもしれないよサインが散見される。嫌いじゃないが
    • 色気を出しおって
  • これでもかという伏線の強調や、これでもかという暗喩のしつこさ
    • ふだん本を読まない人をターゲットにしているんだろうなあ
      • 読む人と読まない人の行間読み取り能の乖離はいかんともしがたいのかな、なんとかなりそうな気もするんだけど
        • この作品が、本を読まない人に本を読ませる役に立ったのなら、まったく大成功だと思います
          • 売れすぎじゃねえ? って嫉妬を感じましたが、もし上記の楽観的な予測が正しいなら、どんどん売れてほしいです

35/30

となり町戦争 (集英社文庫)

となり町戦争 (集英社文庫)


円卓生徒会

| 14:02 | 円卓生徒会 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 円卓生徒会 - extrameganeの読書記録 円卓生徒会 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

ライトノベルのシリーズの1巻を読むキャンペーン中。

びっくりした。なにがびっくりしたかというと、いままで読んだライトノベルとされるものの中で、もっとも既存の小説と呼ばれているコンテンツから、離れた位置にあるんじゃないかと。それは構成であり、描写であり、マチエールでいうと、文体ではなくて、なんだろ。プロット的、メモ的な姿勢というか。

もとから冗長な文章を書く人だなあと思っていたのだけど、本作において、その冗長性は、若年の読者へ向けての配慮として作用していると思えなくもないなあ、と思った。冗長であるがゆえに、「じゃあどんな種類の描写が足りないか」と詳しく見ていったとき、なにか重大な発見がありそうな、なさそうな。

こういう文章が読者に受け入れられるのは驚かないのだけど、出版社がゴーサイン出してることには驚くかな。大出版社がどこまで緩くなってんだと。緩くって言ったらアレなので、融通が利くようになったのかと。だってたしか4版だったのに、ものすごい誤字があったよ。社員教育してないのか、それともこれがベストだと考えたうえで、こういうものなのか。出版点数が足りなくて押せ押せなのか。校閲の人が匙をぶん投げたのかもしれない。

こういう消費はアリだと思っています。しかし「古いほうの出版」からの反撃がないのは寂しい限りです。ああ、自分は古いほうの人間なんだなあ。

で、インスマウスの悲哀が面白かった。インスマウスだけが現実。続編は知らないけれど、きっとこれが隠されたテーマなんだろうと思います。主人公のいるサイドの話は幻想なんだよ、と。インスマウスからの侵略に快哉を送る読み方が正当なのだろう。たぶん。それにしても、もっときっちり『電波男』的なテーマに重点を置くべくストーリーを組み立てたら、対象読者層を広げられ、商品としてのファンタジーの外側をも描けて、ずっとよかっただろうになあ。そのへん残念。シリーズ追わずに1巻だけ読んで何を言っているかという話なんですが。

34/30

円卓生徒会 (円卓生徒会シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

円卓生徒会 (円卓生徒会シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

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2007-12-04

ゼロの使い魔

| 10:13 | ゼロの使い魔 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼロの使い魔 - extrameganeの読書記録 ゼロの使い魔 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

どまんなかのライトノベルらしいライトノベルを読むのは初めてでした。非常にわかりやすく、よくできたものだなあという印象。ライトノベルに限らず、個人的には直球より変化球を好むのですが、これは読みやすいので、いいものを紹介してもらったなあと思いました。hebomeganeさんありがとう。


ライトノベルはシリーズが長いので、いろんなシリーズの1巻だけ読み漁るのはいいかもしれない。特徴がずいぶん現れると思うんですね。この作品は、ぼくの知る狭い範囲でも、導入部分がえらく短いと感じました。最初の1行ですでに事件が始まっている。ライトノベルの条件ではないにしろ、傾向として、異世界へ行くんでもなんでも、ゲーム的なコンテクストが豊富だから、導入が短いという点が挙げられるのではないかと、こないだもhebomeganeさんと話したのです。たぶん読者が必要としている部分だけを描写している。そのため、短くてサクサク読める。コンテクスト依存性、それによる省略と、あと佐藤亜紀いうところのポルノ、現物そのものズバリを提供する潔さというのが、ライトノベルの特徴なのかなと思いました。似たようなファンタジーを吸収した人にとっては、このプロットなら当然こう展開するわなあ、さもありなん、って思えるような調和が、章立てのテンポもよく、進んでいくわけです。


ストーリー進行だけでなく、登場人物にも定型がある。そういうところを取り出して見せて、ほらこんなに(既存の小説と比較して)表現が豊かでないですよと指摘することもできる。実際そういう論難がありますが、ひょっとしたら的外れなんですね。能面の種類によってキャラクターの理解を助ける伝統芸能の非難をすることと同じだと考えたら、そう簡単に馬鹿にできるものでもない。ストーリーも人物も要素の組み合わせでしかないのは昔から言われていることだし、それを誤魔化したりするより先に読者が求めるものを出すべきだろうという姿勢はおそらく正しいし。


一般的な小説より定型を踏まえていることが特質と言われるのは、多数の読者が求めているのが独自の比喩とか言い回しでなく、「どのようなプロットであるかの確認」だったりするからなのだろうと思った。で、一定の票を集めたプロットは、多メディア展開する。多メディア展開を前提にしたコンテクスト依存のアセンブル物語っていうのが、ライトノベルなのかもしんないぜーとか興奮した。アセンブルであり、モディファイであり。何らかの原因によってシリーズが途中で止まってしまうと、その物語世界も停止してしまうわけです。

そうすると、風変わりなライトノベルは芸として認識されて買われているのだろうなとか。このへんは、いわゆるところの「チェック男子」的な需要に基づいたものなのかとか。


ライトノベルには、オタク的消費をされるコンテンツの再構成みたいな面もあって、これを理解するには、ぼくの年代では第二世代くらいからの歴史を身につけていることを求められる気もする。でも若い子は生まれたときからすでにそれがあるわけだから、昔と比べたらエリートだわな。嫉妬する。うそ。嫉妬はしない。


古いオタクはゼネラリストになれる可能性があったけど、今は量が膨大になって、ジャンルも細分化されて、全方位対応ができなくなっているから、越境、学際分野の追及みたいなことの価値が重くなっていくのだろうなーとか思ったよ。

33/30

ゼロの使い魔 (MF文庫J)

ゼロの使い魔 (MF文庫J)

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2007-12-02

人類は衰退しました

| 18:31 | 人類は衰退しました - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 人類は衰退しました - extrameganeの読書記録 人類は衰退しました - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

アイデア詰まってるっぽい(大半明かされてないですけど)し、文章も計算された作為的なライトさで、ただものではない感を抱きました。話としては全然終わってないので、これ(1)ってしとけばよかったんじゃないのとは思いました。

32/30

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

人類は衰退しました (ガガガ文庫)


ブードゥー・チャイルド

| 18:17 | ブードゥー・チャイルド - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - ブードゥー・チャイルド - extrameganeの読書記録 ブードゥー・チャイルド - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

『葉桜の季節に君を想うということ』より前の作品。大味ですがおもしろかった。自家用車のナンバーは「え」じゃないんじゃないのとか、そういうところが気になったりもするけれど、そんなのどうでもいいのです。

歌野作品には、マイノリティーとか弱者への視点を導入しようと試みられていますね。当事者でもないし詳しくもないのでアレですが。

31/30

ブードゥー・チャイルド (角川文庫)

ブードゥー・チャイルド (角川文庫)


葉桜の季節に君を想うということ

| 18:03 | 葉桜の季節に君を想うということ - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 葉桜の季節に君を想うということ - extrameganeの読書記録 葉桜の季節に君を想うということ - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

みんな褒めてるみたいですけどこれは面白いですね。このトリックにだまされるのは、自分がこの題材になったような種類の人々に対して、気づかないうちに偏見を抱いていたからにほかならないんですよ。だから目から鱗が落ちる感覚を得るのです。なのですばらしいんです。

30/30

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

2007年下半期

| 17:48 | 2007年下半期 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 2007年下半期 - extrameganeの読書記録 2007年下半期 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

期日未満で、目標の30冊を達成しました。

次回は新年から開始することにしたいと考えています。

そこで、これから年末までは、冊数オーバー分として記入します。

今後いわゆるライトノベルレーベルの出版物を読むことが増えそうなので、どういう数え方をするか悩みどころです。何も考えず分冊であってもシリーズの一作であっても計上するというのが素直でいいような気もします。あるいは、話が大団円で終わるか、引きで終わるかっていう分け方もありそうですが、そうなると未完の大作を読んでも計上できなくなってしまう。年末までに決めよう。

世界は密室でできている。

| 17:38 | 世界は密室でできている。 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 世界は密室でできている。 - extrameganeの読書記録 世界は密室でできている。 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

ノベルスで読んだ。

この人は青春小説の資質が高いのだなあ。『山ん中の獅見朋成雄』とか。でも、それ以外の部分で評価されてる気がする。いかに現在、普通の青春小説が求められていないことか。

追記

この本を2回も書いてしまった。管理不行き届きでした。

世界は密室でできている。 (講談社ノベルス)

世界は密室でできている。 (講談社ノベルス)

星界の紋章I・II・III

| 17:38 | 星界の紋章I・II・III - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 星界の紋章I・II・III - extrameganeの読書記録 星界の紋章I・II・III - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

森岡浩之作品は『夢の樹が接げたなら』が好きであり、ずっと読みたかったのではありますが、やっと読めました。どんな話なのか知れてよかった。三分冊でよかったのかな、というようなことを思った。

29/30

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈3〉異郷への帰還 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈3〉異郷への帰還 (ハヤカワ文庫JA)

マリア様がみてる 黄薔薇革命

| 17:21 | マリア様がみてる 黄薔薇革命 - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - マリア様がみてる 黄薔薇革命 - extrameganeの読書記録 マリア様がみてる 黄薔薇革命 - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

古本屋で次の巻を見つけたら買うルールで読んでます。次どうなるんだろう! っていうものすごい引きはないんですけど読みやすい。みんなどういう部分を魅力と思って読んでるのかなあ。

途中の作なので番外。

マリア様がみてる 2 黄薔薇革命 (コバルト文庫)

マリア様がみてる 2 黄薔薇革命 (コバルト文庫)

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2007-11-05

自虐の詩(上・下)

| 14:12 | 自虐の詩(上・下) - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 自虐の詩(上・下) - extrameganeの読書記録 自虐の詩(上・下) - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

文庫版。通して読んだのは初めて。

連載が1980年代後半、ということはこのときは各話(小さな物語)を連携させてより広い世界(大きな物語)を表現する、みたいなことは4コマではあまり行われていなかったのかなー、いがらしみきおが『ぼのぼの』を始めた頃と重なるのか。吉田戦車はデビューしてるけど大ブレイクする前。時代の空気みたいなことについて気になる。休む前のいがらしみきおの遺産が多様に分化していく頃なのかなーとか予想。

4コマのキャラクターの厚みについてちょっと考えたけれども資料もないので保留。そのうち断片化方面で、特に4コマについて考えてみたい。

『自虐の詩』では人間のささいな仕草とか感情とか、忘れてしまっているようなこと、忘れようとしてふだん着目しないようなことを掬い上げてる。基本的には、笑わせようと思ったらささいなところに着目するもんなんだと思うのですけど、そこまでは普通なんですけど、そのあとの採用不採用のフィルターが最初から一貫して、既存の4コマ的ではない(詳しくないんですけどおそらく当時は斬新だったのではないかと予想)。連載順がどうなのか詳しくわからないけども、「必ずしも笑えるものであるように作ることもないんじゃないの?」って方向を見つけて、後半に至って、料理のしかたがどんどん尖っていく。

下巻の巻末に小林よしのりのインタビューがあります。この中で小林は、漫画専門の編集者とやりとりすると過去のデータがあるもんだから編集者が指針になってしまって意図せず型を壊せないみたいなことを言っていて。いま手元にないんだけど上巻でも内田春菊が漫画専門誌じゃないところに連載したからこういう漫画を作り得たみたいなことを言っていて。そこから勝手に付け足して思うのは、漫画業界のバカの壁みたいなんがあって、編集者も作家も知らずに見えない枷を設けているのだなーと。それを認識するのは、当事者にとって怖いことなんですよね。で、実は『自虐の詩』の作中や読者の属する世界にも余裕でこの構造が存在してるわけです。作中においては、スクールカーストを直視することってアッパー階層からしたらすごいストレスを伴うことだったり。読者の視点からしたら、自分の中の幸江的な部分や、あさひ屋マスター的な部分を見つめなおすことだったり。そういうつらいことを描いた作品をメタ的に俯瞰することによって浄化されて泣いちゃうっつうのはあるよなーとか思った。このためにフィクションっていうのは存在してきたんだろうな。現実を批評することであり救済することであり。

あと、これを読んで、泣いた泣いた笑ってるやつアホとか言うのはちょっと足りないと思う。泣いてもいいけどたまには笑え。この漫画が笑えるように作られていることも事実なので。笑って泣いて笑って泣いて何回もループするもんだと思うんですよ。

自分はイサオに感情移入した。イサオが足蹴にされているカットはやばい。笑えるし泣けるしあと何回ループすんだろうか、コマ内に背景も描かれていない、たったワンカットの奥行きの予想がつかないです。

28/30

自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

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2007-10-31

生物と無生物のあいだ

| 10:59 | 生物と無生物のあいだ - extrameganeの読書記録 を含むブックマーク はてなブックマーク - 生物と無生物のあいだ - extrameganeの読書記録 生物と無生物のあいだ - extrameganeの読書記録 のブックマークコメント

玄侑宗久『禅的生活』に関連するかなーと思って読んだ。動的平衡のあたり確かに関連していたけれども、ちょっと不完全燃焼技術的な部分はたいへん面白かったけれども、このご時世、もうちょっと哲学よりのほうが話題になったのじゃないかなという気が、なんとなくします。そのへんは売り方の問題であるしな。

生命科学研究舞台にした読み物なのか、あるいは動的平衡をやさしく解説した本なのか、どっちか、あるいは二分冊にしてほしかったというところか。

ボストンの気候の話なんていらねーよーとか思いつつ読んだけれども、ニューヨークの地質の話なんかは脱線ながら興味深かったなあ。都市と地質の話で一冊書いてくんないかしら。生物学寄りの都市計画風水的な学際分野ってあるのかもしんないなーとか。

27/30

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

で、↓これを読みたくなった。

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